喪中ハガキとは?送る時期・文例・お歳暮のマナーまで徹底解説|【公式】北海道の家族葬、葬儀はifネット(イフネット)北海道へ。気軽にできる事前相談が好評です。

2025.12.01
喪中

喪中ハガキとは?送る時期・文例・お歳暮のマナーまで徹底解説

喪中ハガキとは

喪中ハガキとは|意味と役割

喪中ハガキとは、身内に不幸があった際に「新年のご挨拶を控えさせていただきます」という気持ちを知らせるための挨拶状です。日本では、身近な方が亡くなると一定期間“喪に服す”という習慣があり、年賀状のような祝い事を控える風習が今も残っています。


喪中ハガキは、年賀状のやり取りをしている相手に対して、事前に知らせるための大切なマナーです。年賀状の準備時期より前に相手へ伝えることで、相手が気遣いなく年賀状を出せるという思いやりにもつながります。

喪中とされる範囲

喪中にあたる親族に明確な法律はありませんが、一般的には 二親等まで(両親・子・祖父母・兄弟姉妹・孫)が目安とされています。ただし、関係性が近かった親戚や、お世話になった親しい方の場合は、二親等以外であっても喪中ハガキを出すことに問題はありません。


 

寒中見舞い

喪中ハガキを送るタイミング

喪中ハガキは、相手が年賀状を準備する前に届く必要があります。そのため、11月中旬〜12月初旬の間に発送するのが理想とされています。12月に入ると年賀状の作成が始まる人も多いため、早めの準備が安心です。


もし12月中旬を過ぎてしまった場合は、無理に喪中ハガキを送るよりも、年明けの「寒中見舞い」で挨拶をすることが丁寧です。寒中見舞いは1月7日〜2月4日頃まで送ることができます。

喪中ハガキの文面構成

喪中ハガキの文章は、以下の4つを押さえると整った文面になります。
1.年末の挨拶を控える前置き
2.誰が、いつ亡くなったかの報告
3.新年の挨拶を控える旨
4.日頃のご厚情への感謝と相手の健康を祈る一文
文章は長すぎず、簡潔で丁寧にまとめることがポイントです。

文例(一般・続柄別)

【一般的な文例】
喪中につき年末年始のご挨拶を失礼させていただきます。
本年〇月に父(〇〇)が永眠いたしました。
生前のご厚情に深く御礼申し上げます。
皆様のご健康とご多幸を心よりお祈りいたします。
 
【配偶者が亡くなった場合】
喪中につき新年のご挨拶をご遠慮申し上げます。
本年〇月、夫(妻)〇〇が永眠いたしました。
生前賜りました温かいお心遣いに深く感謝申し上げます。

 
【祖父母が亡くなった場合】
喪中につき年始のご挨拶を控えさせていただきます。
本年〇月に祖父(祖母)が永眠いたしましたので謹んでご報告申し上げます。

皆様のご健康とご多幸を心よりお祈りいたします。
 

喪中ハガキをもらったときの対応

喪中ハガキを受け取った際は、まず年賀状の送付を控え、相手のご家族を思いやる気持ちを大切にしましょう。無理に連絡を取る必要はありませんが、親しい間柄であれば、落ち着いた頃に手紙や電話でお悔やみを伝えても差し支えありません。特に12月上旬までに届いた場合は、年賀状の準備を中止するのが一般的なマナーです。また、相手から誤って年賀状が届いた場合も、返信は控えます。
 
近年は家族葬が増え、喪中ハガキで訃報を知るケースも多くなりました。そのような時には、気持ちを形にする方法として仏教であれば「お線香を贈る」という選択もあります。お線香は形に残らず負担になりにくいため、静かに故人様を偲ぶ思いやりの品として好まれています。

喪中の相手にお歳暮を贈ってもよい?

よくある質問として「喪中ハガキを受け取ったけれど、お歳暮は贈っても大丈夫?」という疑問があります。結論として、お歳暮は“お世話になった方への感謝”であり慶事ではないため、喪中でも贈って問題ありません。むしろ、お付き合いが深い相手であれば、変わらず感謝を伝えることは自然です。

お歳暮

お歳暮を贈る際の注意点

喪中にお歳暮を贈ること自体は問題ありませんが、相手への配慮を示すことで、より丁寧な心遣いとなります。
以下に配慮するとより丁寧です。
 
贈る時期をずらすことを検討する
四十九日の忌明け前であれば、松の内(一般的に1月7日、地域によっては15日)を過ぎてから「寒中御見舞」として贈るのがより丁寧です。地域や宗派によって忌明けの時期が異なるため、相手の状況に合わせて判断しましょう。
 
のしの表書きに配慮する
通常の「お歳暮」ののしで問題ありませんが、忌明け前で気になる場合は、紅白の水引は避け、白無地の奉書紙や短冊に「寒中御見舞」または「御礼」と記載するのが一般的です。
 
挨拶状・メッセージを添える
故人様の逝去に触れず、相手の健康を気遣う簡潔なメッセージを添えましょう。また、お祝い事ではないため、派手な文言や表現は避けるのが賢明です。
 
品物に配慮する
品物自体は特に制限はありませんが、相手が悲しみの最中にあることを考慮し、華美なものや酒類などの嗜好品よりは、日持ちのする実用的な食品や洗剤などの消耗品を選ぶと、より心遣いが伝わりやすいでしょう。
 
 
これらの配慮は、相手の心情を尊重し、故人を偲ぶ期間であることを理解しているという姿勢を示すことにつながります。

まとめ

喪中ハガキは、年末年始の挨拶を控える旨を相手に伝える大切なマナーです。送る時期や文面の基本を押さえておけば、難しい作業ではありません。また、喪中ハガキを受け取った場合でも、お歳暮は通常どおり贈ってよいなど、誤解されがちな点を知っておくと安心です。


年末年始は特に気遣いが求められる時期ですが、相手への思いやりを大切にしながら、負担のかからない範囲で礼節を伝えていくことが大切です。