納棺の儀式とは?意味・流れ・納棺式で行うことをわかりやすく解説|【公式】北海道の家族葬、葬儀はifネット(イフネット)北海道へ。気軽にできる事前相談が好評です。

2026.05.13
納棺

納棺の儀式とは?意味・流れ・納棺式で行うことをわかりやすく解説

納棺イメージ

お葬式の中でも、ご家族が故人様とゆっくり向き合える大切な時間が「納棺の儀式」です。故人様を棺へお納めするこの儀式には、感謝やお別れの想いを伝える意味があります。


しかし、実際には「納棺式では何をするの?」「どこまで家族が参加するの?」と疑問を持つ方も少なくありません。


この記事では、納棺の儀式の意味や流れ、準備するもの、マナーについてもわかりやすく解説します。

納棺の儀式とは

納棺とは、故人様を棺へお納めする儀式のことです。
一般的にはお通夜の前や葬儀前に行われ、ご家族や近親者が立ち会います。


単にご遺体を棺に納めるだけではなく、故人様の身支度を整え、感謝の気持ちを込めて送り出す大切な時間でもあります。


地域や宗教、宗派によって内容は異なりますが、多くの場合、ご家族が故人様のお顔に触れたり、お花や思い出の品を入れたりしながら最後のお別れを行います。

納棺にはどんな意味がある?

納棺の儀式には、故人様を安らかに送り出すという意味があります。
日本では古くから、亡くなった方が死後の世界へ旅立つと考えられており、その旅の準備を整える「旅支度(たびじたく)」という風習が受け継がれてきました。


故人様の身なりを整え、棺へお納めすることには、この世からあの世へ向かうための準備を行うという意味が込められています。こうした考え方は、仏教的な死生観と民俗信仰が結びついて広まったものとされています。


代表的な旅支度としては、


・白装束を着せる
・手甲や脚絆を付ける
・草履を履かせる
・六文銭を持たせる


などの「死装束(しにしょうぞく)」があります。


特に六文銭は、三途の川の渡し賃という考え方から棺に納められていました。また、白装束が巡礼者の姿に似ていることからも、故人様を“あの世へ向かう旅人”として送り出す意味合いがあったといわれています。


※但し宗教宗派によって異なります

旅支度

納棺の儀式の流れ

納棺の儀式は、故人様を棺へお納めするまでの一連の大切な儀式です。
単に棺へ納めるだけではなく、故人様の身支度を整え、ご家族が最後のお別れをする意味が込められています。


ここでは、一般的な納棺の流れを詳しくご紹介します。
※地域や葬儀社によって内容や順番が異なる場合があります。

① 末期(まつご)の水をとる

納棺の前にご家族中心に行われることが多いのが、「末期の水(死に水)」です。割り箸の先に脱脂綿やガーゼを巻き、水を含ませて故人様の唇を優しく湿らせます。
これは「喉の渇きに苦しまないように」「安らかに旅立てるように」という願いが込められた、日本古来の大切な儀式です。

② 湯灌(ゆかん)で身体を清める

次に行われるのが「湯灌(ゆかん)」です。                                湯灌とは、故人様のお身体をぬるま湯で洗い清める儀式のことをいいます。
現世での疲れや汚れを洗い流し、旅立ちの準備を整える意味があります。                   近年では専門の湯灌スタッフが担当し、ご家族が手や足を優しく拭く形で参加するケースもあります。                                               また湯灌は、闘病生活でお風呂に入れていなかった故人様のために希望されるご遺族も多くいらっしゃいます。

③ 死化粧・整髪を行う

お身体を整えた後は、故人様のお顔を整える「死化粧(しにげしょう)」を行います。
男性の場合はひげ剃り、女性の場合は薄化粧を施し、髪型も整えます。
これは、生前の穏やかな表情に近づけ、ご家族が安心してお別れできるようにするためです。
最近では、故人様が愛用していた口紅や化粧品を使用したり、ご家族が一緒にお化粧を行ったりすることもあります。

④ 死装束(しにしょうぞく)を着せる

その後、故人様に旅立ちの衣装である死装束を着せます。
仏式では死装束を着用することが一般的ですが、近年では、
・愛用していた洋服
・着物
・スーツ
・好きだった服
など、生前らしさを大切にした服装を選ぶご家族も増えています。その場合は納棺後に死装束を体の横に置いたり、足袋や草履を添えるなどしてお納めします。
※但し宗教宗派によって異なります
 

⑤ 故人様を棺へお納めする

身支度が整った後、ご家族やスタッフで故人様を棺へお納めします。 この時間は、ご家族が故人様のお身体に触れられる最後の機会になることも多く、静かに声をかけながら納棺を行うご家族も少なくありません。納棺後は、お顔まわりや衣服、髪の乱れなどを整え、穏やかな姿で旅立てるよう身支度を仕上げます。

⑥副葬品やお花を納める

その後、副葬品やお花を棺へ納めます。
よく入れられるものには、
・お花
・手紙
・写真
・ハンカチ
・愛用品                                               などがあります。最近では、お孫さんからの手紙や折り紙、趣味の品を入れるケースも増えており、「その人らしいお見送り」の時間として大切にされています。
ただし、
・金属類
・ガラス製品
・電池類
・分厚い書籍
など、火葬に影響するものは入れられない場合がありますので事前確認が必要です。

⑦ 棺にふたをする

最後に、ご家族がお顔を見ながら最後のお別れを行い、ご家族にお手添えいただきながら棺にふたをします。手を合わせたり、「ありがとう」と声をかけたりしながら、静かに故人様を送り出します。

納棺式に参列するときの服装・マナー

最後に納棺式に参列する際のマナーについてご案内します。


参列する際は、故人様との最後の時間を大切に過ごす場であることを意識し、落ち着いた服装と丁寧な振る舞いを心がけましょう。


一般的には、黒や紺、グレーなど控えめな色合いの平服や略礼服が適しています。華美なアクセサリーや強い香水は避け、静かに故人様へ手を合わせます。


また、納棺中は静かに見守ることが大切です。写真撮影については、ご家族や式場の許可があれば可能な場合もありますが、故人様との大切な時間を静かに過ごす場であるため、必要以上の撮影は控え、周囲への配慮を心がけましょう。

まとめ

納棺の儀式は、故人様を棺へお納めするだけではなく、「ありがとう」の気持ちを伝える大切なお別れの時間です。慌ただしく過ぎがちな葬儀の中で、ご家族が静かに故人様と向き合い、思い出を語り合える貴重なひとときでもあります。納棺の時間が後になって「大切な思い出になった」と感じる方も少なくありません。


流れやマナーを事前に知っておくことで、落ち着いた気持ちで故人様を送り出すことができます。葬儀の形が多様化する今だからこそ、ご家族らしい納棺の時間を大切にしながら、心を込めたお見送りをしてみてはいかがでしょうか。